中小企業で働く女性へ〜産休・育休ガイドブック〜

まだまだ先と思うなかれ!11月から次年度保育園申込みスタート

初めての育児はどうでしょうか?

子供と二人っきりで毎日過ごした時間は、人生の中で一番幸せを感じた時間と思えます。

ずっとこんな時間が続けばいいと思っても、復職日は近づいてきます。

いつまでものんびりしてはいられません。

認可認可保育園の入園申し込みは、市区町村役場での手続きが必要です。

保育園の入園には、4月の入園とそれ以外、年度途中の入園があります。

一般的に学年が上がる4月の入園が一番入りやすいと言われています。

特にゼロ歳児クラスは持ち上がりの園児がおらず、全員が4月入園になるため、4月が一番入りやすいのです。

待機児童が多い地域に住んでいる人は、4月入園が理想的だと言えるでしょう。

そのために、育児休業を早めに切り上げたという話をよく聞きます。

これはどういうことかというと、育休中の保育園入園は職場復帰前何週間前からと各市区町村で決まっています。

たとえば職場復帰前1ヵ月前からしか入園できないと決まっている地域では、4月1日から保育園に預けるためには5月1日までに職場復帰をしないといけないのです。

保育園入園の事を考えると5月の出産が良いのですが、こればかりはどうしようもないですね。

また、出産月が1~3月だと4月入園は厳しくなります。

生後3ヵ月から預かってくれる保育園はありますが、年度途中の入園にかけた方が良いと思います。

ただ、早く保育園に預けるとメリットもあります。

預け始める月齢が低いほどすぐに慣れ、保育園を嫌がり泣くことがありません。

月齢が低い時から預け始める場合は、母親の方がつらい思いをするのです。

この4月入園の際、気をつけなくてはいけないのは、申し込みが11月から1月という早い時期に始まるということです。

この時期を逃してしまうと4月入園は絶望的ですので、市区町村役場で申し込み時期を確認しておきましょう。

入園申込みは、市役所へ「保育園入園申込書」を提出します。

これには添付書類が必要です。

地域によって異なりますが、一般的に

・両親、及び同居家族の勤務証明書等、日中の育児ができないことの証明

・前年度分源泉徴収票

・家庭調査票

等です

勤務証明は60歳未満の同居家族の分も必要になります。

同居している祖父母が無職の場合は優先順位が低くなってしまいます。

また4月入所の場合は前年度分の源泉徴収票が申請時に間に合わないことが殆どですので、代わりに「支給認定同意書」を提出するところもあります。

保育園入園承諾・不承諾通知は2~3月に自宅に郵送されます。

入園決定通知書が届けば一安心です。

不承諾通知が届いた場合は、5月以降の途中入園を申し込むか、無認可保育園に申し込むか考えないといけません。

子供の1歳の誕生日まで時間がある場合は途中入園を申し込んで、空きが出るのを待つこともできます。

4月入園後1ヵ月もすると「子供に泣かれるのが辛い」と退職し、退園していく園児が出る可能性もあります。

あとは運に任せるしかありません。

育児休業終了まで間がない場合は、無認可保育園に申し込んだり、ベビーシッターにお願いすることも考えなくてはいけません。

国と自治体が待機児童ゼロを目指して様々な取り組みを行っていますが、実現されるのはまだまだ先になりそうです。

それまでは保育園問題に悩まされることになりますが、一度入園すると余程の事がない限り退園を迫られることはありません。

それを考えるとたった一度の保活、何事も経験だと前向きにとらえ、早めの準備で保活を制しましょう!