中小企業で働く女性へ〜産休・育休ガイドブック〜

最初が肝心!いつ?なんて言う?会社への妊娠報告

さあいよいよ会社への妊娠報告です。

もしかすると、会社への妊娠報告が一番緊張する時かもしれません。

いつ報告したらいいか・・・なんと言えばいいか・・・色々考えていると思います。

中小企業では経営者・上司と従業員の距離が近いため、どのような関係を築いているかで大きく変わりますが、「いつ・誰に・なんと言う」か、参考にしてもらいたいと思います。

①報告時期「いつ」

妊娠が分かってすぐですと、まだ流産の可能性が高い時期です。

報告した後に万が一流産してしまうと、その報告も必要になり、余計つらい思いをしてしまいます。

かといって安定期に入る5ヵ月では遅すぎる気がします。

悪阻の時期を気づかれずに過ごすのも大変ですし、何が起こるかわからないのが妊娠。

急きょ入院なんてこともあり得ま。

休業中の代わりの人材がすぐに見つかるとも限りません。

会社側から「もっと早く言ってくれれば・・・」と思われても仕方ないかもしれません。

それではいつがいいか・・・私は妊娠8週目以降の報告をおすすめします。

妊娠8週目ですと赤ちゃんの心拍が確認されて、流産の危険性がぐっと下がる時期です。

出産予定日も確定され、母子手帳の交付を受けるのもこの頃です。

出産予定日が分かると今後のプランも立てられます。

また悪阻も本格的になってくる時期。

職場の理解・協力が得られるのが理想的です。

少し早すぎると思われる人は、直属の上司には報告しておき、安定期までは公にしないという手もあります。

②報告相手「誰に」

一番最初に報告すべきは直属の上司です。

親しい同僚に早い時期に話してしまいがちですが、そこから話が広がり上司の耳に入ると印象が悪くなります。

会社の人間に相談等をする場合は慎重に相手を選びましょう。

③報告内容「なんと言う」。

よく「妊娠が発覚しました」という言葉を耳にしますが、これは正しくありません。

「発覚」というのは、悪事や陰謀が明るみに出た時に使う言葉です。

おめでたい話に「発覚」は使わないようにしましょう。

「妊娠が判明しました」が正しいです。

あとは様々な言い方がありますが、個人的に「新しい命を授かりました」や「子供を身ごもりました」はどうも仰々しい気がします。

また、妊娠報告と同時に、産休・育休を取得したい旨を話してしまいましょう。

妊娠報告だけすると、悪気はなくとも「退職するんだろう」といつの間にか退職の話が進んでいた・・・なんてことになり兼ねません。

私は「妊娠することができました。産休・育休中はご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします」と伝えました。

上司からは「産休・育休取るの?」と聞き返されましたが「できれば産後も働かせていただきたいと思っています」とはっきり伝えました。

自分の意思を伝えることはとても大事なことだと思います。

その際、迷惑を掛けることを必ず詫びましょう。

最後に、会社には様々な考え方の人がいます。

それぞれ立場も違います。

全員があなたの妊娠を喜んでくれるとは限りません。

心ないことを言われることもあるかもしれません。

実際、妊娠・出産で会社を休むということは、周りに迷惑をかけます。

いくら代わりの人間を入れようとも、慣れたあなたと代わの人間では出来る仕事量が違います。

それを周りの人達にフォローしてもらうのです。

ある程度は「仕方ない・気にしない」と聞き流すスキルを身につけましょう。

また、職場では相手から振られない限り、妊娠の話題は避けるようにしましょう。

妊娠・出産は極々プライベートなことです。

粛々と今まで通り仕事をしていれば、応援してくれる人はきっといるはずです。